無音状態だとアレやこれやと考えてしまい、テレビやラジオなどを付けっ放しで、寝られる方もいらっしゃるかと思います。
朝がスッキリしないのは、眠ってる間も音を聞いてて、脳が働いているからっていうのは、やはり本当なんでしょうか。
どうしたら無心で寝られるでしょうか。
音を聞くというのは実はプロセスがレイヤーがあって、私たちの聴覚野は確かに音を拾います。
しかしそこから先の音韻の処理とか、意味の処理とか、文法の処理っていうとこは寝てるので、使われていません。
寝てる時に脳が全部休んでるということもありません。
やはり内分泌系が動いてるってことは、脳の奥の方は動いています。
当然夢を見るってことは、その間脳は働いてますから、完全に休んでるということはありません。
睡眠時に適切な働きをしている、ということなのです。
だから疲れるってことはないですよね。
むしろ気にするべきなのは無音状態で、あれやコレや考えてしまうストレス状態ですね。
そちらを先に解決する方が早道かもしれませんね。
頭に浮かんでくるもろもろのことをクリア、ウォッシュアウトしたいなっていう時には、何がお勧めかって言うと、ちょっと自分に難しいかなと思えるくらいの、パズルをやるっていうのが、今のところ推奨されています。
気になって何かに集中できないとか、何もないと有らぬ妄想してしまうとか、そういう時に推奨しているのが、アナグラムとか数独とかですね。
知恵を使いすぎないんだけども、ちょと難しめのやつっていう、それくらいのタスクを、数独を枕元に置いとくと、いいかもしれないですよね。
寝ている時の脳はどうなっているのでしょうか。
最新のまだ研究段階ですが、脳の神経細胞の中で毎日老廃物が出ていきます。
ゴミが溜まっていく訳ですけど、このゴミっていうのは起きている間は、捨てることができないんです。
なので寝ている間にしか、ゴミ捨てというのはできません。
寝ないとゴミはどんどん溜まっていきます。
睡眠が足りないことで、老廃物は増えていき悪影響が出てきます。
まずカロリーの摂取が増えます。
1日20分少なくしたグループと、普通の睡眠を取らしたグループで、どれくらいカロリー摂取が違うかって、いう実験では、睡眠が少ないグループの方が500キロカロリーほど多く摂取します。
ラーメン1杯分くらい変わりますね。
あとは不倫率が上がるということが分かっています。
やっぱりしてはいけないことをしてしまう、ってことなんでしょう。
脳のブレーキがなかなか効きにくくなると、喧嘩したり暴言を吐いたりしやすくなります。
やはりちゃんと寝ないということは、あまり良いことではないですね。
もう一つ、寝てる間に記憶がつくられる、ということです。
寝ている間っていうのは、脳の神経細胞同士の枝が繋がるんです。
枝が繋がることによって、記憶が形成されていきます。
睡眠が不足すると物を覚えられない。
この枝が繋がると、寝る子は育つとよく言いますけど、寝る子は脳が育つ、という事になります。
有る大学の実験で、40個の新しい単語を覚えさせるテストがありました。
よく寝て記憶を定着させたグループは、80点くらい取りました。
しかし睡眠不足のグループは、なんと35点というスゴい結果の違いなので、一夜漬けでよく勉強する人っていますけど、一夜漬けは全然効率悪いですからダメです。
普段から勉強して、テスト前は寝る、というのが一番いい勉強方法になります。
しかし9時間以上睡眠を取る行為は寝過ぎになり、血流も悪くなり脳というより、体への影響が大きいと考えられます。
頭を良くするためには、ちゃんと寝た方がいいですね。
という最初から答えを知ってた問題を、脳科学から見ても、やっぱりという事ですね。
いかがでしたか。