スプリンター理論です。
足の速くなる理論についてです。
少し前のお話ですが、ラグビーワールドカップ前に。
「足を後ろに掻いた方が30mまでなら速い」と仰っていましたが、スプリント理論を勉強していると、ごく短距離でも掻かない方が有利に思います。
重心を前に倒して足を後ろに掻いた方が、30m以内では速いだろうというのは、どのような理論によるものでしょうか。
という質問にスプリンターの方の返答です。
速いよ(断言)
体を倒して前に足を出して重心を前に落として、前にヒョコヒョコって足だして進むと、そのまま中間加速に入りやすいから。
20m以降は体が追いついてくるけど。
でも最初の10m〜20mぐらいまでは、足をあんまり前に出さずに、片方の足の出力が終わったら、すぐもう片方の足が出力しているぐらいの感じ。
足を前に出すんじゃなくて、もう力(エネルギー)の問題なので。
体よりちょっとだけ後ろで地面にドンと体重が乗って、フッて体重が抜けたらもうやめて。
その頃には次がはじまってるっていう、連続性がある方が最初は速い。
重いものを動かしてるんで、地面に触ってる時間が長い方が速いんですよ。
前に足出してヒョコヒョコしてるよりも速いんです。
倒れ込みプラスちょっと重いものを加速させる押し込みが、入った方が速いです。
それを効かせた方が当然ですけど速いです。
30mまでだったらその筋力がある人は速いです。
ただ腸腰筋とかをたくさん使って、陸上選手みたいにたくさんトレーニングしてきた人は、ただ押すだけが弱い子とかもいたりするので、特に最近の前で足を掻く子は。
一概に全員同じじゃないですけど、ラガーマンはそっちの方が速いです。
押す力の方が強いから。
地面から離して回転させる機能よりも強いから。
大半の陸上選手もそっちの方が速いです。
でも陸上を覚えちゃってるんで、100mとかトラックでスピード出すことを覚えちゃってるんで、土のグラウンドとか芝のグラウンドで、ある程度押さないと進まないサーフェスに行った時に、それだとスピードがあまり出ませんね。
出たとしても、同じスピードでついてくるラガーマンいますから。
それは技術の差なんです。
理論というより物理ですよ。
重いものをどうしたら一番早く、移動させられるのかっていう話ですね。
質量とエネルギーに関して勉強してみて下さい。
そうすればわかると思います。
技術の理論じゃないので、重さの理屈なので。
アスリートは技術だけじゃない、質量とエネルギーのお勉強もして、立派な選手になってください。
参考になれば幸いです。